受賞者コメント
この度は大賞に選出していただきまして、ありがとうございます。そしてお読みいただいている皆様、いつもありがとうございます!受賞連絡をいただいた際に、思わずガッツポーズをして「うおぉぉっ」とか叫んでいたら、飼い猫に“やんのかステップ”で威嚇されてしまいました。本作を書くきっかけは、1年半ほど前にその愛猫を飼い始めたことなのに悪い事をしたなと猛省し、即座に某液状おやつを献上しています。書籍化、コミカライズしていただけるという事は、織姫がついに“絵”になるという事で、今からワクワクが止まりません。編集様、勇はどうでもよいので織姫を可愛くお願いします。大賞の名に恥じぬよう、今後も猫×魔法×プログラムの三重奏を楽しんでいただける作品を目指して精進します!
編集部 選評
ペットの猫とともに異世界転移してしまった主人公が少し変わったスキルで魔法具を開発しながら、領地の発展に携わっていく物語。読みやすいポップな文体と、プログラム知識を活かした魔法具開発が面白く、編集部満場一致で大賞に推した作品でした。主人公は一見パッとしないスキルを授かったかのように思えましたが、だれにも読めない言葉が読めたり、魔法の性質がわかったりと、開発という分野においては、とてつもない力を発揮していきます!冒頭、無能スキルだとわかり、いらないもの扱いされていた主人公が成り上がっていくさまは、爽快でこれからの展開が楽しみです。また主人公の周りにいるキャラクターも魅力的です。とにかく主人公をデレさせる飼い猫は小悪魔的なかわいさがあり、読んでいるだけでにやけてしまうほどの破壊力!!そのうえ、ただついてきたわけではなく、とんでもない力を兼ね備えており、かわいくて強いというギャップがたまりません。読後感がよく、物語を構成する要素、すべてが一級品で文句なしの大賞受賞となりました。おめでとうございます!